紅を引け、街に出よう
ゴールデンウイークに企画していた泊りがけ撮影会の日程が一日前倒しになった。主要な参加者の日程にあわせたためである。なお、この撮影会のみ、参加資格は女装者、女性(自称含む)に限る。
「え、5月3日の晩てみんな大阪の方に行くの?」
翌日の早朝からの仕事のために早い目に床に入ろうとしたわたしにかかってきた電話で眠気が吹き飛んだ。
「よし、日程を一日前倒しにしよう」と思い立って、会場の提供者や撮影の担当者などに連絡をすることひとしきり、何とか日程が5月2日3日に納まった。
「今度のお出かけは『フェイクレディーツアー京都版』みたいな意図もあるので、みなさんできるだけ派手なかっこうを用意しておいて下さい」
わたしが顔を出している「ルーズジョイント」というグループに呼び掛ける時のセリフだった。
これもひとえに、女装で外出すれば、わたしのようなノンパス派はイヤでも目立つ。どうせ目立つなら「普通人」「常識人」を気取る連中が眉をひそめるような「ふしだらな」かっこうで出かけたい。という気持ちからだ。「ふふん。できるものらやってごらんなさい」と根が悪人のわたしは思ってしまうのです。
だから心ある人よ、この世の真を求める人よ、殺される前に一暴れするんだ。きゅうくつ社会につばを吐き、紅を引いて街に出ろ!
